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チェコの生活<苺のカホダ>
苺のカホダ
チェコ語で苺はJAHODA(ヤホダ)といいます。チェコの苺は、6月中旬から2週間だけの旬のものです。この時期、多くのチェコ人の話題を占めるのは苺。静かな「苺熱」とでも呼びたくなるほどです。というのも、スーパーではイタリア産など輸入物の苺が5月ごろから並びますが、チェコ産はこの時期にしか出ないからなのです。旬という漢字は、食べごろの期間が10日ほどしかないという意味だそうですが、まさに、苺の旬の時期には、3食いちご、寝ても覚めても苺…の日々が続きます。


苺摘み
さて、畑で苺を栽培している人も多いチェコですが、やはり、たっぷり茂った露地栽培の苺を摘みに行くのが、6月のお決まりの行事です。どこそこの畑にはまだたくさん残っているよ、あちらの畑の苺は甘くて大きいらしいね…この時期になると、街角の話題は、苺摘み情報で持ちきりです。
苺摘みには、大きなバケツを提げて、なるべく朝早くに出かけます。家族やグループごとに苺を摘む畝を指定され、いざスタート! まだ朝露をたたえた鮮やかな緑の葉っぱの影に、宝石のような(おいしそうな!)苺がのぞいています。手元を見やれば、雑草ものびのび、てんとう虫やクモも住んでいて、なんとも健康的な、野趣あふれる畑なのです。


はじめのうちは、見渡す限りの苺畑と、暗黙の了解 『おなかに詰めた分はカウントされない♪』 に興奮して、「あたっ!ここにも!あったぁ!」。バケツとおなかに交互に放り込んでいくのですが、だんだん慣れてくると、葉っぱの影でまだほんのり青いところがある物は、取らなくなったりします。もう十分食べたのに、きらきら光って赤いのを見つけると、誘惑に勝てず、ついつい口元へ…。このために朝ごはんを抜いてきているので、おなかいっぱい、苺チャージ完了!という感じです。


買って帰る分は、この畑では1キロあたり35コルナ。約160円(!!)ですが、35コルナは、チェコでは30分の労働時間に匹敵します。わかっていても、感激です。
さて、苺のカホダ。苺はヤホダ、と言うので、書き間違い…ではありません。バケツいっぱいの苺を、この上なく贅沢に、ワイルドに、味わうレシピなのです。呼び名は家族と地方によって違うのですが、私たちが長く滞在したピーセクの町では、カホダと呼んでいました。
KAHODA
ボウルいっぱいの苺をつぶして、生クリームをたぷたぷに注ぎ、酸味が強いので砂糖を加えます。これとパンで夕食です。純粋な苺ディナーです。


このカホダを初めてみたときには、「そんなに苺入れていいの!?」「そんなにクリーム入れていいの!?」「そんなに砂糖…!?」と言う感じでしたが、これがおいしかったのです。チェコ人には故郷の味で、この時期にはやっぱり、ボウルいっぱいのカホダが恋しいそうです。
−おわり−

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