作り手を訪ねて

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2017年8月、ボヘミア西部のコロヴェチュ村(Kolovec)に、陶器の伝統工芸マイスターがいると知り、陶房を訪ねました。当主はコロヴェチュ陶器7代目のMartin Volf(以下ボルフさん)。


粘土は灰色ですが、鉄分が多いので、焼成すると下の写真のような、オレンジに近い茶色になります。チェコの屋根瓦もこの色なんです。


この写真は、プラハの旧市街の街並みです。赤茶色の屋根が連なっています。


コロヴェチュ焼の特徴は、なんといってもクカチカ(鳥ちゃん)とよばれる釉薬壺での絵付けです。
絵付けをしているのはボルフさんのお母さんです。


コロベチュ焼きはミラベルカでお求めいただけます。
http://mirabelka.ocnk.net/product-list/129

今回はトウモロコシ人形を作っているアレナさんを訪ねました。


材料は十分に乾燥させたトウモロコシの皮と毛です。
ボビンレース人形は、小さな枕と小さなボビンで実際にボビンレースを編んでいるし、刺繍人形の膝には、クロスステッチで小さなハートの形が。編物人形、麻糸紡ぎ人形もとても細やかな作りで、ひとつひとつに命が吹き込まれています。
トウモロコシ人形はミラベルカでお求めいただけます。
http://mirabelka.ocnk.net/product-list/73
アレナさんの家の周りにはトウモロコシ畑が広がっていました。トウモロコシが熟してから、刈り取って洗い、乾かしてから燻してして使うのですが、この材料準備は晩秋までかかるそうです。


ボビンレース人形


刺繍人形


編み物人形


糸紡ぎ人形


2016年夏、オロビネツ(日本名:蒲/ガマ)の編物を伝承するイベタ ・ダンドバーさんをプラハ郊外の工房へ訪ねました。
日本ではガマは、その独特の茶色の穂を生け花の素材としてよく目にしますが、その茎がカゴ編みの素材として使えるとは知りませんでした。


ガマのバスケットは竹や蔓のそれと比べると、持ったとたん拍子抜けするほど軽いのですが、30年はもつと言われ、丈夫さでは竹に引けを取らないようです。且つ、しなやかで優しい手触り。美しい光沢も特徴です。


蒲のバスケットはミラベルカでお買い求めいただけます。
http://mirabelka.ocnk.net/product-list/120
ガマの切り口をよく見ると、細かな導管がぐるりと芯を取り巻いており、芯もスポンジ状。天然のクッション材になっているのがわかります。


この構造が、軽くて保温性がありしなやかなガマの特性に繋がっています。保温性を生かして、パン生地の発酵用ザルやゴザ、スリッパなどたくさん作られていましたが、プラスチックの普及と共にガマの編物は急速にすたれていってしまいました。現在、チェコ国内でガマを素材から集めて編んでいるのはイベタさんとその娘達の3人だけだということです。
詳しくはこちらをご覧ください。http://mirabelka.exblog.jp/25612268/
13世紀の城が残る街フルボカー(ボヘミア地方/チェコ)に、魚のウロコ刺繍で伝統文化継承者に認定されている女性がいると知り、彼女の自宅を訪ねました。
魚のウロコを使った刺繍には約200年の歴史があります。ルドミラ ドミノバーさんは、古い民族衣装の修復の活動をしていて、民族衣装の刺繍に魚のウロコが使われているのを発見。誰もする人がいなくなっていたのですが、文献を見たり仲間の老婦人に聞いたりと、いろいろ研究して復活させました。
魚のウロコの刺繍はミラベルカでお求めいただけます。
http://mirabelka.ocnk.net/product-list/121


ウロコは鯉(写真左)がメインですが、櫛目のあるパーチ(写真右)など、複数の川魚のウロコを使います。


ウロコは、水を替えながら数回洗い、最後に手洗い用の石けんで丁寧に洗います。糊付け(片栗粉)し、布に挟んでアイロンをかけます。こうして処理したウロコは、半透明の丈夫で美しいものです。大きなウロコははさみでカットし、小さなウロコはそのまま使います。ウロコと白い糸と止めの役目もする透明なビーズを使って様々な模様を刺します。


詳しくはこちらをご覧ください。
http://mirabelka.exblog.jp/25623205/
私たちはチェコのボビンレースに出会いたくて、2005年9月、ボビンレースの町バンベルクを訪ねました。バンベルクにはボビンレース博物館がありますが、博物館併設のミュージアムショップを経営していたのがマルティナ&ヤナ親子。世界レース大会でグランプリをとるほどの腕前です。


マルティナは、お母さんと二人三脚で、ボビンレースのアクセサリーをデザイン・製作しています。彼女の家系は先祖代々、ボビンレースで生計を立ててきました。ミラベルカでご紹介しているモダンなアクセサリーを作り始めたのは、お母さんの代からです。



2006年にはマルティナを日本に招待し、日本ホビーショーで紹介しました。
http://mirabelka.exblog.jp/17466900/


デトバ刺繍は、スロバキアのデトバ地方に伝承される、かぎ針を使った刺繍の技法です。布の表からかぎ針を刺し、糸を引き上げて作り出す独特の模様は、ほがらかな色調とあいまって、どこか懐かしい、やさしい印象です。


2006年、ヨーロッパ伝統工芸の職人を日本に招待したいとの思いで、ドイツ、オーストリア、スロバキアへ職人探しの旅をしました。さまざまな取材先をあたりましたが、伝統工芸の世界も次第に分業化が進んでおり、材料調達から仕上げまで行っている元来の職人はなかなか見つかりませんでした。
そうこうしているうちに私たちはかぎ針を使った刺繍が継承されているスロバキアのデトバ地方を訪ねます。デトバは、車で5分も走れば通り抜けてしまう程の小さな街。
そこでデトバ刺繍を代々伝承し、デトバの町でミュージアムショップを営むイベタさんに出会いました。日本のホビーショーに来てくれるかと尋ねると”行きます”と迷わず答えたイベタさん。こうして、スロバキアのデトバ刺繍を日本に紹介することになったのです。
デトバ刺繍について詳しくはこちらをご覧ください。
http://mirabelka.exblog.jp/i4/


チェコの木のおもちゃは、木の感触を生かした、素朴なぬくもりのあるものが多く、国内外で人気があります。
ほとんどが、農業や林業の家内工業として作り続けられ、家系ごとに技術が伝承されてきました。


1975年のウルフ(チェコ共和国営の伝統産業育成組織)の展示会に作品を出した時にウルフ職員の目に止まり、伝統工芸士の認定を受けました。主な作品は地元産のトウヒ(マツ科の針葉樹)で作った馬です。
イジーの息子も一緒に作っており、また奥さんのマリエが塗りを担当し、家族ぐるみの手工芸の(家族工房)の形態を守っているのです。当店でご紹介している木のおもちゃは、木肌を生かした素朴なもので、ひとつひとつ丁寧に作られています。



イジーさんのウッドクラフトについて、詳しくはこちらをご覧ください。
http://mirabelka.exblog.jp/i2/
ボビンレースの種類の多さ、奥深さに虜になり、ベルギーやデンマークレースを学んで28年になります。
現在は、オリジナルアクセサリーなど皆さんと楽しく製作しています。また編み物でおしゃれ小物も作っています。


 **ボビンレース教室**
 
 ◆ 毎月第1、第3水曜日  13:00~16:00
 ◆ 毎月第4土曜日 10:00~15:00
 ◆ サロン・ド・椿  (東京都国分寺市)
 ◆ 体験、見学できます。(レッスン日の3日前までに連絡お願いします)

  
   曜日、時間等はご相談に応じます。

 お問い合わせは、ミラベルカ担当野中まで。shop@mirabelka.ocnk.net
北極圏に暮らすサーミ人のバンド織に魅せられ個展を開くことになりました。
トナカイの皮のブーツに雪が入らないように足首を巻いたり、そりで、物を運ぶ時の結束バンドとして、また、エプロンの紐としても、生活の中で使われてきた美しい紐です。



北欧サーミのバンド織個展 2014 11月27日~12月2日
           ギャラリー・アルテ・ファクト
              世田谷区尾山台3−10−5−2F
                 tel: 03-5707-2877
今回の個展では、サーミ人の紐の他にも、スウェーデンレクサンド地方の紐、
ケルト系民族の紐なども、見ていただこうと、織っています。

ヤマナシヘムスロイド刺繍講師、昭和女子大オープンカレッジ講師、読売文化センター講師など
経験。現在は横浜の自宅アトリエにて、北欧手工芸の教室主宰。
英国Braid society, デンマークHaandarbejdets fremme 会員。

サーミのバンド織個展に関してはshop@mirabelka.ocnk.netへお問い合わせください。

同じ図案をニードルレース(写真左)とボビンレース(写真右)でつくりました。

川村記念美術館の「ボビン+ニードルの饗宴」展での展示作品。2014.6

鮫島さんプロフィール
ボビンレース歴:41年
イギリスで、スー・トンプソンに師事。日本に帰国後、独学で技術を磨きながら各所でボビンレースを教える。2000年に再度イギリスにてドロシー・スウィンソンにニードルレースを師事。現在は佐倉(第4水曜日)と中野(第3第、4木曜日)にボビンレース及びニードルレースのクラスを開催中。

鮫島さんのお教室に関してはshop@mirabelka.ocnk.net へお問い合わせください。

スロバキアのデトバ刺繍のかぎ針技法を使って日本の家紋を刺した作品です。



室岡さんプロフィール
刺繍歴:40年
主催教室:自宅教室月3回(刺繍)
       港区立男女平等参画センター・リーブラ教室月2回(着物リメイク、刺繍など)

室岡さんのお教室に関してはshop@mirabelka.ocnk.net へお問い合わせください。